東京金は史上最高値を更新。前週末のNY金価格は大幅上昇し2カ月ぶり高値を付けた。弱い統計を受け米長期金利が低下したことで、安全資産とされる金の魅力が相対的に高まっている。NY金は時間外でやや下落。
国内の商品先物市場で取引される円建て金先物が最高値を更新した。大阪取引所の金先物(中心限月)は1日付の夜間取引で一時1グラム9010円まで上昇し、上場以来初めて9000円台にのせた。円安が進んだうえ、海外の金価格が高値で推移し、円建て金価格を押し上げた。
1日の東京外国為替市場では、円が一時1ドル=142円台後半とおよそ3週間ぶりの安値をつけた。日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが進んだ。金の国際価格の指標となるニューヨーク先物も7月31日に1トロイオンス2000ドルを約2カ月ぶりに突破した。
地金商などが販売する金地金の価格も最高値を更新した。地金商大手の田中貴金属工業が1日に発表した金の販売価格は、1グラム9946円と前営業日と比べて136円(1.4%)上昇し、大台の1万円に接近している。