イスラム組織ハマスによる大規模な攻撃への報復作戦を進めるイスラエルは9日、ハマスが実効支配するパレスチナのガザ地区への空爆を続けるとともに「完全に包囲する」として圧力を強めています。さらにイスラエル軍は過去50年で最大規模の30万人の予備役を動員したと発表し、今後どこまで軍事作戦を拡大させるのかが焦点となっています。
イスラエル軍は、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日、ロケット弾の発射やイスラエルへの大規模な越境攻撃を行った報復として9日もガザ地区に激しい空爆を行っています。
イスラエルメディアによりますと、これまでにイスラエル側で少なくとも900人が死亡し、およそ2400人がけがをしたということです。
一方、ガザ地区の保健当局は9日、イスラエル軍の攻撃によりこれまでに560人が死亡し、2900人以上がけがをしたとしていて、双方の死者はあわせて1400人以上にのぼっています。