先週(営業日2月26日~3月1日)の日経平均株価は、1週間で812円上昇して終値3万9,910円となりました。1日に一時3万9,990円を付け、4万円にあと10円まで迫りました。
米国株で今生成AIブームが盛り上がっています。生成AI開発を支えるエヌビディア(NVDA)などの半導体株が大きく上昇しています。このブームが日本株にも波及して、日本で半導体製造装置大手の東京エレクトロン(8035)が大きく上昇して、日経平均をけん引しました。
私は日経平均4万円でも日本株は割安と判断しています。その根拠は、以下のレポート 2024年2月26日「日経平均最高値でも、日本株は割安と判断する理由(窪田真之)」に記載しました。
それにしても上昇ピッチが速すぎて、過熱感が高まっていることには、注意が必要です。今日は、短期的な過熱感に焦点をあてて、テクニカル分析の観点から、日経平均を分析します。
5日の東京株式相場は東証株価指数(TOPIX)が上昇し、終値で34年ぶり高値を更新した。大林組が株主資本利益率(ROE)目標や配当方針を引き上げるとの資本政策見直しを発表し、建設株が高い。銀行株も買われ、株価指数を押し上げた。日経平均株価も午前の下げから持ち直し、前日に突破した4万円台で引けた。
5日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退か。日経平均は前日に史上初めて4万円台で取引を終えており、過熱感を意識した利益確定売りが出やすい。ただ、半導体関連銘柄などへの先高観は健在であるうえ、目立った悪材料もなく、押し目買い意欲が強い局面は続きそうだ。日経平均は前日終値(4万0109円)を挟んで上下200円程度の値動きが想定される。